Courtesy of www.EdwardHopper.net
この絵画、 " Nighthawks " を初めて知ったのは、19の頃。
キース・ジャレット好きのジャズマニアだった親父が何故か持っていた、南佳孝の「SEVENTH AVENUE SOUTH」というアルバムジャケットに描かれていたのだ。
デビッド・サンボーンのサックスソロから始まる、このアルバムの内容も素晴らしく、今でもたまに聞く。
何故かこのジャケットに惹かれた。
深夜の静寂な空気。
背中を向ける紳士の孤独。
働く老人の倦怠。
ワケアリ風なカップルのひそひそと話す会話までもが聞こえてくるようだ。
その刹那を独特な描写で切り取っている。
しかし、なぜだろう。
何処かで見た光景に思えてならないのだ。
この絵が「エドワード・ホッパー / Edward Hopper (1882-1967) 」なる画家に描かれた物だと知ったのは、ひょんな事からその「どこかで見た光景」という謎が解けた時だった。
私は中学生の頃から " プログレッシヴロック " が好きだった。
通称プログレね (笑)。
イタリアの恐怖映画「サスペリア」のサウンドトラックを担当していた「ゴブリン」にいたく感動したのがきっかけで、中学生の分際で「イタリアンプログレッシヴロック」の門を叩いたのだ。
サスペリアは2作目 ( といっても1作目とは関連性がない内容 ) が1978年の秋に公開され、前作と同様「ゴブリン」が音楽を担当した。このサウンドトラックはスンバらしいので是非聴いていただきたい。
GOBLIN "PROFONDO ROSSO" (DEEP RED) on Italian tv
タイトルは「サスペリア2」 ( 原題 : Profondo Rosso )
監督ももちろん前作同様「ダリオ・アルジェント」。
その独特な描写に打ちのめされ、最も好きな映画監督になった。
実はあれからも何度も " このビデオ " を観た。
その時に「何か」に気づいたのだ。
あれ・・・この Bar ・・・ あの " 絵 " に似てないか?
調べてみると、ダリオ・アルジェントも「ホッパー」が好きらしいということが判明したのだ。
この奇妙な偶然は、なんだかホッコリと嬉しい。
私もますますホッパーが好きになって、今でも気が向くと画集などを買っている。
2016年の11月。
40年近くもファンを続けていたイタリアの至宝「iPooh」の解散ライブを観にローマへ出かけた。
実は、この年の6月に続いて2回目 (笑)。
ローマ・オリンピコで開催された解散詐欺疑惑のラストライブの模様 ( Mochie撮影 )。
最後だって言うから出かけたのに、エンディングロールで「また11月にやるよー」と。
これは立派な「解散詐欺」だ (笑)。
普通、旅行でローマって一生に1回とか2回じゃない?
それを1年で2回もローマに来ようとは・・・。
で、バス停でたまたま見た「ホッパー展」の広告。
あ、今、やってるのね。
しかし、ポスターの貼られ方がかなり雑 (笑)。いかにもイタリアっぽい。
はい、行きました。
で、ホッパーの絵の中にいる私 (笑) 。
残念ながら "Nighthawks " の展示はなかったので、シカゴ美術館にいつか観に行こうと思う。
あれ?
私、 何が言いたかったんでしたっけ?
それじゃあ、また。