ブルーオーシャンでしか泳げない

日本とアジアで展開中のブランド「1carat」のCEOブログ。 時々 Mochie's Dining オーナーシェフ。歌ったり、弾いたり、料理したり。 2018年執筆活動スタート。

ダイヤモンドネイル創世記 -7-

ダイヤモンドネイル創世記 -6- からの続きです。

 

 「いま、信濃町の駅にいます」

香港の美容雑誌を見たという " マレーシア " のネイリストから一本の電話があった。

 

あまりに突然ではあったが、もちろん大歓迎だ。

彼女の名前はMs. Kim。

ダイヤモンドネイルの技術取得を希望したのは、日本からだけではなかったのだ。

 

彼女は英語を話していた。

当たり前だが「マレー語」とかだったら、教えられなかった。

彼女の滞在期間は短く限られていたが、エデュケーターを希望していたので全てのノウハウを3日間に詰め込んだのだ。

 

マレーシアでもその当時「ソークオフジェル」は出回っていない。

ネイルアートの幅にも限界を感じていた彼女は「顧客からのリクエストが何か変わった」と感じていたところだった。

 

これは「マニキュアサービス」の終焉を意味することだった。

 

エデュケーションは相当な短期集中だったが、勤勉で積極的なMs. Kimは、無事エデュケーターの検定に合格して帰国した。

 

無口でシャイではあったが、瞳の奥の輝きに「情熱」を感じたのだ。

 

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ほどなくして、Ms. Kimから熱いメッセージとともに写真が届いた。

 

1caratのプロモーションを現地ですでに行ったし、反響もあったという。

あまりのスピードに驚いたが、1caratのアジア進出の期待は更に高まった。

 

Kimさんならやれるかもしれない。

 

仕事が早いのは最高だ。

あーだこーだ、と考え、1通のメールにさえ返事を寄越さないヤツもいる。 

生きてるうちにどんどん前に進まないと絶対後悔する。

保身や調整より挑戦だろ。と思うのだが。

 

やはり、仕事は「凄く忙しくて、意思決定が早い人」とするに限る。

それは、どちらに転ぼうがいつも痛快だ。

 

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未踏の地、マレーシアは「暑い」のだろう。

薄手のファッションに、褐色の肌が汗ばんでいるようにも見える。

 

 

2008年に入り、私の「アジアへの情熱」は増すばかり。

私は勢い余って「上海支社」を設立した。

本当に勢いが余り過ぎている。

 

しかし、これを書いている「今」でも、それを行き過ぎているとは感じない。

むしろ「もっと濃口」でやれと思う。

だってブルーオーシャンは、ともするとレッドオーシャンにだって変わることがあるからだ。

 

見切り発車もそのための手法だし、いつもそうしてきた。

参考記事はこちら↓

  

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「上海の朝に成功を祈る的な1枚」 by myself

 

中国大陸へはデザインの仕事で何度も出かけた。

その時感じた「脅威」は、コストが安い生産拠点としての中国ではなく、マーケットとしての中国だったのだ。

 

「この勢いが止まらないうちに中国市場に食い込みたい」

そう気持ちが高ぶっていた。

 

「臆する」なんて言葉は私の辞書に載っていない。

昔からナンパの時も「切り込み隊長」だ。

上海の有名サロンに片っ端から営業した。

 

中国からの営業は「凄く強い」のは想像がつくだろう。

しかし、営業される側となった中国は、意外と「引け腰」でいつもがっかりする。

 

しかし、今回はそのうちの8店舗が「ダイヤモンドネイル」の導入を検討するということで、急遽プロダクツセミナーとマイスターのレクチャーに出かけることになった。

 

決まるとなると「早い」のも中国。

さぁ来い、今来い、じゃあ明日は?

となる。

 

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まずは初日。上海だけでなく北京にも展開している「I-NAIL」。

このグループ企業はネイルだけでなく、ヘア・エステ・スパと総合的に展開していた。

 

元モデルの社長らしく、自社のイメージ広告での露出が多い。

というかほとんどのモデルは彼女だった。

 

私も白馬にまたがってプロモーションしたいぞ。

絶対カッコイイに違いない。

 

インターナショナルな上海とは言え、当然「中国語」を喋る人間が必要だった。

エデュケーターになったばかりのMs. Kimを采配するのは不安が残ったが、背に腹は変えられない。

技術は本社の日向(ひなた)に、スピーカーはMs.Kimに委ねることにしたのだ。

Ms. Kimも、上海は初めてだと言う。

彼女の気合も相当なものだった。

 

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ネイル技術の通訳は難しい。

英語圏からの用語が多く、中国語への通訳はベテランでも断られるケースがある。

時間が掛けられる翻訳でも難しいのだから、同時通訳なんて、もう「神の領域」だ。

 

Ms. Kimは「中国系マレーシア人」なので、母国語は中国語。

その講義から溢れ出すエネルギーには驚いた。凄い迫力なのだ。

1caratの一言一句が中国語に置き換えられることに感動したこと。

それはそれは、今でも鮮明に覚えている。 

 

私も自ら「マーケティング理論」をぶちかました。

面白かったのは、私が期待する答えにほとんどの参加者が賛同したことだった。

 

上海の現場で働く人達に、私の論理が通じた。

これは大きな自信にはなったが、その理論どおりに「実行するしない」は、また別の問題だった。

 

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中心部にあるデパートにテナントで入っているサロンと、閑静な住宅街にあるサロン2店舗を見学したが、ソークオフジェル以外、日本との違いは見られなかった。

 

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この建物が、講義を行った「I-NAIL」の本社だ。さすが白馬にまたがる社長だけあって、外観もヨーロッパ調だ。中には様々な教室があり、教育にもかなり力をいれていた。

 

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そしてリッツカールトンにある「FIORI」でのマイスターレクチャーへ。

ヘビースケジュールだったが、Ms.Kimの滞在期間も限られていたので馬車馬のように動きまくった。

 

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FIORIの2店舗目はデパート内にあるサロン。

 

アジアはいつだって「突然」何かが起こる。

 

「取材」と称してダイヤモンドネイルの実体験を希望したのだ。

えー聞いてないぜ。

3ヶ月後に発売される「Oggi CHINA」に掲載したいらしく、美容ライターの方に施術した。

 

こういうところは日本の風習とはやはり違う。

今日は今日の風が吹くし、明日の予定は明日決まったりする。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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目覚しい発展を遂げる中国。

当時はまだ「市場」としての中国に気づき始めたばかりだった。

 

特に上海は世界中から注目されていたし、今後の展開が本当に楽しみだった。

本当に、楽しみだったのに・・・。


しかし私の心は『今、アジアへ !! 』と募るばかり。


最終目的地「USA」への本格進出まで、1caratと私の挑戦は

まだまだ続くのだ。 

  

 

<ダイヤモンドネイル創世記 -8- へ つづく>

それじゃあ、また。