香港が好きだ。
歴史と文化、もう戻れない過去の遺産に憧れている。
何藩 ( Fan Ho ) という写真家を知ったとき、唖然とした。
会ってみたいとも思った。
「光と影の刹那を切り取る」という手法が、どことなくエドワード・ホッパーに似ていたからだ。
1950年代の香港の息遣いそのものが、生々しく映し出されている。
Fan Ho のどの作品を観ても、自分がそこにタイムスリップしたような、ノスタルジックな気分になる。
自分のオリジンと向かい合えた、そんな気持ちにさせてくれるのだ。
"Approaching Shadow" by Ho, 1954
残念なのは、Fan Hoはもうこの世にいないことだ。
それじゃあ、また。