私が幼少の頃にレコードで聴いていたのはロックだけではなく、
カラベリやパーシー・フェイスなどが映画音楽を奏でた、
いわゆるサントラ盤ではないカバーチューンだった。
このブログのタイトルに掲げた「エーゲ海の真珠」は1970年リリース。
言わずと知れたポール・モーリアの名曲中の一曲だ。
ポール・モーリアには数え切れないほどの名曲があるが、
とりわけこの曲は私の中の " ベスト・ポール・モーリア " である。
ピアノとブラス+ストリングス隊にスキャットが自然に融合する。
優雅なメロディなのに身体が揺り動かされるのは、
土台を導く、古きゆかしき " ランニングベース " と
やたら煽りまくる " ドラミング " のせいだろう。
こういうおかずの入れ方は今どきしないと思うが、
ドラムの醍醐味は、タムとハイハットを絡めた " オカズ " に尽きる。
特に後半のリピート部はもっともっと繰り返して欲しくなってしまう。
そしてヴァーチャルタクトを振り回す自分に酔う。
今聴いても、そのアレンジに心が震えてしまうのだ。
Paul Mauriat _ エーゲ海の真珠 _ Penelope _ ポール・モーリア・グランド・オーケストラ
う〜ん。ABBAのダンシング・クイーンばりに何度聴いても飽きない。
さて、あなたのベストポール・モーリアは何だろうか?
それじゃあ、また。